製作のきっかけ
小型機関車に似合いそうな短めの木造カブース(車掌車)をネット検索していたところ、アメリカ Delaware & Hudson 鉄道(D&H) D&H 35886の保存車の画像にたどり着きました。 元々はフリーランス塗装の種車に使うつもりでモデリングしましたが、折角なので保存車の仕様を時間が許す限り再現してみました。
今回参考にした Delaware & Hudson の木製カブースは1913年製で、デラウェアハドソン鉄道が初めて導入した4軸車掌車の一つでした。 キュポラ部分が車端に寄っているのと、補強の鉄材が斜めに入っているのが特徴です。 この35886号車は、ニュージャージー州にある Whippany Railway Museum で展示されています。 この木造カブースシリーズ、キュポラなしバージョンがあったり、銅板に張り替えられたカブースなど、現役時代は様々なバリエーションがあったようです。
木造カブースのモデリング
過去に作ったN8カブースのデータを基に、長さを調整、窓を開け直して、キュポラ部分を新たに作りました。 このカブースは蒸気機関車時代のデビューなので、ブレーキハンドルが水平だったり、窓上に山形の雨除けがあったりと今まで作った事のない形状が楽しめました。
木造感を出すのは、スリットを入れるだけで大丈夫そうです。 スリットを消せば銅板仕様にもなり、一つの労力で2度楽しめて、大変お得です(笑) フリーランスの方は時代を考慮して銅板仕様にするつもりです。
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カブースの塗装
現役時代の実車は、恐らくタスカンレッド寄りかと思いますが、保存車は結構綺麗な赤。 なので、今回は余りものスプレーのタミヤ・イタリアンレッドにしました(笑) そして、屋根等は クレオス 黒色サフで誤魔化し、手すり等の部分は余っていたタミヤ・キャラメルイエローにしました。 いつもの事ですが、デカールはアルプスMD1500で出した即席自作デカールです。
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このほかにも、2パターン作成中ですので、完成次第ここに画像を追加しようかと思っています。 いつになるかわかりませんが(笑) おしまい。
<2023/8/30追記>
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