海外の鉄道模型を集めるのが趣味ですが、古い車両は経年劣化によってギアが割れてしまう事が多々見受けられます。ギアをメーカーから取り寄せらればいいのですが、古い製品の補修パーツはほぼ入手困難。そこで、ダメ元で光造形3Dプリンターでギアを作ってみました。
ギアのデータは、昔から使ってる Autodesk 123D Design で作成。こんな感じに書いていきます。(デモのための録画で、寸法は適当)
データが出来たらスライサーにかけ、いつも使ってるAnycubic Photonで出力。こんな感じです。
初ギア作りという事もあって、寸法はかなりアバウトですが、とりあえず収まりました。黒いギアが今回自作した物です。
今回はBachmann E60CPに使用しましたが、4時間ほどの走行テストも良好。とりあえず走行に問題はなさそうです。気持ち速度が落ちてきた感じがあるので、車輪とギアのかみ合わせが摩擦で緩くなっているかもしれません。再出力して交換すればいいような気もするので、あまり気になりません。3Dプリンタを所有しているメリットです。
光造形レジンギアの課題としては、いかに摩擦を抑え長持ちさせるか、軸から受けるストレスをどうやって抑え割れを防ぐか、などかなと思います。また、機構上グリスを使用するので、レジンが分解しないグリスを使うなど、若干配慮が必要かもしれません。
ギアの精度ですが、今うちにある3Dプリンタは、液晶マスクの解像度が2Kで、鉄道模型のギアが限界かなと思います。最近は4Kの解像度のプリンタもあるようなので、ビデオカメラのような精細なギアは、高解像度プリンタの方がよさそうです。使ったことないので、勝手な想像ですが(笑)
使えるとはいえ、強度はないので耐久性を求められる場合には適しませんが、割切って使う分には十分活用出来そうです。あなたも是非^^